車庫証明の正しい理解（２）　申請書について

自動車保管場所証明書の交付申請（窓口申請）の際に使用する申請用紙について、法令に則って説明します。
※お断り：以下では、自動車の保管場所の確保等に関する法律を｢法｣、自動車の保管場所の確保等に関する法律施行令を｢令｣、自動車の保管場所の確保等に関する法律施行規則を｢則｣と表記します。

■１段階目の自動車保管場所証明書交付申請の際には、

別記様式第１号「自動車保管場所証明申請書」【則１条５項】を、

原則として２通（各都道府県公安委員会規則で別段の定めをしたときは1通）、

警察署長に提出します【則１条１項】。

■２段階目の保管場所標章交付申請の際には、

別記様式第３号「保管場所標章交付申請書」【則４条３項】を、

原則として２通（各都道府県公安委員会規則で別段の定めをしたときは1通）【則１条１項】、

警察署長に提出します【則４条１項】。

※申請書の他、添付すべき証明書類があります。こちらの説明をご覧下さい。

以上によれば、法令によって申請者である保有者に義務付けられていることは、別記様式１号に則った自動車保管場所証明申請書を２通（例外的１通）提出することと、別記様式第３号に則った保管場所標章交付申請書を２通（例外１通）提出することのみです。

複写式の用紙を使って申請しなければならないだとか、５枚の申請書を提出しなければならないだとかの義務は、申請者である保有者には課されていません。

したがって、法令で定められた様式に適合する形でプリントアウトしたＰＣ用紙を提出しのにもかかわらず受理されなかったとか、５枚の提出を求められたとかいうことは、その管轄警察署の悪しきローカル・ルールです。根拠法令を提示し是正を求める必要があります。