車庫証明の正しい理解（１１）　届出書（変更届出）について

保管場所の変更届出の際に使用する届出用紙について、法令に則って説明します。

※お断り：以下では、自動車の保管場所の確保等に関する法律を｢法｣、自動車の保管場所の確保等に関する法律施行令を｢令｣、自動車の保管場所の確保等に関する法律施行規則を｢則｣と表記します。

■保管場所の変更届出の際には、

別記様式第２号「自動車保管場所届出書」【則３条１項】を、

１通のみ【※則３条２項は則１条１項を準用していません】、

変更の日から１５日以内に、警察署長に提出します【法７条１項】。

■保管場所標章交付申請の際には、

別記様式第３号「保管場所標章交付申請書」【則４条３項】を、

原則として２通（各都道府県公安委員会規則で別段の定めをしたときは1通）【則１条１項】、

警察署長に提出します【則４条１項】。

※申請書の他、添付すべき証明書類があります。こちらの説明をご覧下さい。

届出書に記載すべき届出事項は、法令（令３条）に規定されています。

・車名　・型式　・車台番号　・車体の長さ、幅および高さ

以上によれば、法令によって届出者である保有者に義務付けられていることは、別記様式２号に則った自動車保管場所届出書を１通提出することと、別記様式第３号に則った保管場所標章交付申請書を２通（例外１通）提出することのみです。

複写式の用紙を使って申請しなければならないだとか、４枚の申請書を提出しなければならないだとかの義務は、届出者である保有者には課されていません。

したがって、法令で定められた様式に適合する形でプリントアウトしたＰＣ用紙を提出しのにもかかわらず受理されなかったとか、４枚の提出を求められたとかいうことは、その管轄警察署の悪しきローカル・ルールです。根拠法令を提示し是正を求める必要があります。